要点:建物・工場向けのAHU清掃には、全機種共通の固定価格はありません。「AHU清掃」がコイルだけを指す場合もあれば、フィルター、混合室、コイル、ドレンパン・配管、ファン、ケーシング内部、電装保護、清掃前後の測定、報告書まで含む場合もあるためです。見積は総額だけでなく、同じ作業範囲に揃えて比較する必要があります。
このページはタイ語本番記事を確認するための日本語版です。未確認の料金、施工実績、測定結果は掲載していません。実機の金額を出すには、機器番号、図面または写真、セクション数、アクセス条件、停止可能時間などが必要です。

「AHU 1台」だけでは価格を比較できない理由
同程度の能力を持つ2台でも、必要な人数、作業時間、水、養生、停止時間は大きく変わります。周囲からパネルを開けられる機械室のAHUと、天井裏にあり搬入経路が狭く夜間しか止められないAHUを、同じ「1台」として扱うことはできません。
また、コイルだけ、コイルとドレンだけ、アクセス可能な全セクションというように作業水準が異なります。コイルの写真だけで、ファン、混合室、ドレンも清掃済みだと判断することはできません。
AHU清掃価格を決める8つの要因
1. AHUの種類・大きさ・セクション数
機器番号、型式、概算寸法と、filter、mixing box、cooling coil、drain pan、fanなどの構成を確認します。大型モジュラーAHUをFCUや一般空調機と同じ基準では評価しません。
2. 実際に含む作業範囲
filter、coil、pan/drain、fan/scroll、casingを分け、点検・清掃・交換のどれかを明記します。漏れ、motor、bearing、belt、insulation、sensorなどの修理・交換は別作業です。
3. アクセスと作業空間
天井裏、狭い機械室、高所、搬入経路、給水・排水、エレベーター制限が工数を左右します。点検口の新設、足場、特別許可が必要なら、責任分担と費用を分けます。
4. コイル、汚れ、滞水、既存損傷
乾いた表面粉じんと、奥まで入った粘着汚れでは方法が異なります。フィン倒れ、腐食、ドレン滞留、濡れた断熱材は、清掃可能な項目と修理・交換が必要な項目に分けます。
5. 電装・水・廃棄物の保護
電装の養生、漏水防止、汚水回収、搬出経路を計画します。給排水点が遠い場合や管理区域を通る場合は、追加の時間と機材が必要です。
6. 停止時間と建物ルール
夜間・休日、zone分割、短時間での復旧、LOTO承認待ちなどにより体制が変わります。起動承認者やhold pointを事前に決め、施工者が無断で起動しない手順にします。
7. 清掃前後の測定
写真は見える部分の状態しか証明しません。airflow、differential pressure、temperature、current、vibrationを評価するなら、測定点、単位、機器、比較条件を作業範囲に追加します。fan speed、damper、filter、loadなどの条件が近くなければ比較は成立しません。
8. 報告書と検収基準
機器番号・セクション別の写真、未到達箇所、既存損傷、範囲外作業、同じ撮影角度などを先に決めます。検収基準があるほど、複数社の見積を公平に比較できます。
初期予算を組むための式
概算予算 = 現場準備・入場費 + 1台/セクションごとの作業 + アクセス・高所作業 + 時間外作業 + 資材・排水処理 + 測定 + 報告書・引渡し資料
これは見積書ではありません。低い総額にfan、drain、access、measurement、reportが含まれていない可能性を見つけるための比較式です。
見積依頼に使える3つの範囲例
| 例 | 初期条件 | 確認する範囲 | 含まれない可能性 |
|---|---|---|---|
| A:コイルのみ | アクセス良好、排水可能 | アクセス面、電装保護、汚水回収、前後写真 | filter、fan、casing、drain、性能測定 |
| B:複数セクション | filter、coil、pan、fan、casing | セクション別方法、LOTO、廃棄物、機器別報告 | 修理、部品交換、balancing、commissioning |
| C:複数台・夜間 | 複数zone、復旧時間指定 | 停止順序、班数、hold point、起動承認者、予備計画 | 施設側の待ち時間、追加作業、新規access |
注:これは発注範囲を揃えるためのモデルです。VENTCLEAN Thailandの顧客実績や実価格ではありません。
見積比較チェックリスト
- AHU番号と台数が同じか
- filter、coil、pan/drain、fan、casingが分かれているか
- コイルの対象面と未到達箇所が明記されているか
- パネル開閉、アクセス、高所、復旧が含まれるか
- 電装、水、周辺、廃棄物の保護が明記されているか
- LOTO管理者と起動承認者が決まっているか
- 前後写真に位置と機器番号があるか
- 測定点、単位、機器、比較条件があるか
- 修理・部品交換の範囲外項目が明確か
- 報告形式と検収基準があるか
概算に必要な最低情報
- 県、建物用途、対象エリア
- 台数、機器番号、型式、capacity、安全に撮影したnameplate
- filter、coil、pan/drain、fan、周囲の写真
- section図またはO&M manual
- filter交換・前回清掃の履歴
- 臭い、漏水、騒音、風量変化などの症状
- 停止可能時間と安全規則
- 必要な写真、報告、測定、購買書類
AHU清掃サービスで作業範囲を確認し、お問い合わせから情報を送付できます。危険な高所作業やパネル開放をして撮影する必要はありません。
根拠として参照する資料
NADCA ACRはHVACシステムの評価・清掃・検査に関する業界標準です。CDCは、特定用途でのfilter、湿度管理、システム記録の重要性を示しています。いずれもタイ国内の標準価格を示す資料ではありません。
US EPAの9住宅のフィールド調査は、機械的清掃後の付着粉じん減少などを報告しています。ただし小規模な住宅研究であり、商用AHU全般の健康・省エネ効果を保証する根拠にはできません。
よくある質問
なぜ1台あたりの固定価格を載せないのですか
セクション、アクセス、作業時間、測定、範囲外項目がない価格は誤解を招くためです。実機情報を確認後、比較可能な範囲で提示します。
コイルだけなら安くなりますか
一般に範囲が少なければ工数は減ります。ただしfilter、fan、casing、drainが含まれないことを明記し、AHU全体清掃とは呼びません。
前後写真だけで検収できますか
見える撮影点の検収には使えますが、airflow、pressure drop、cooling performance、消費電力、未開放部分は証明できません。
まとめ
AHU清掃価格は、機種・セクション、範囲、アクセス、状態、水・電装保護、停止時間、測定、報告の8要因で決まります。見積書には、実施項目、未実施項目、検収方法の3点が必要です。
VENTCLEAN Thailand作成。本ページは見積評価の考え方を説明するもので、特定機器の見積書・試験結果ではなく、測定なしに健康・省エネ効果を保証するものでもありません。